3年のブランクを経てロス市警へ電撃復帰したハリー・ボッシュ。
元の同僚キズ・ライダーとともに未解決事件班に配属された彼が、17年前の少女殺人事件の闇に挑む、著者初のニューヨークタイムズ紙・全米ベストセラー第1位を飾った傑作警察小説。
あらすじ
かつてロサンゼルス市警(LAPD)の伝説的刑事として名を馳せたハリー・ボッシュは、一度は退職の道を歩み、私立探偵として日々を過ごしていた。しかし、正義への渇望とバッジのない無力さを体験し、再びLAPDへと舞い戻る。
ボッシュが配属されたのは、ロサンゼルス市警内に新設された「未解決事件特別班(オープン・ケース・ユニット)」であった。そこで彼を待ち受けていたのは、かつての信頼する相棒、キズ(キズミン)・ライダーとの劇的なコンビ再結成だった。
ボッシュとライダーに課せられた最初の任務は、17年前の1988年に発生した女子高生ベッキー(レベッカ・ヴァローレン)殺害事件の再捜査である。ベッキーはある夜、自宅から失踪し、数日後に居宅の裏山で死体で発見された。
事件は長らく迷宮入りとなっていたが、現代の技術が新たな光を当てる。最新のDNA鑑定技術によって、犯行現場に残された証拠から新たな事実が浮き彫りになり、当時の捜査がいかにずさんであったか、あるいは意図的な隠蔽があったのかという疑惑が噴出する。
ボッシュは、執拗かつ地道な聞き込み調査を展開する。事件の渦中には、ヘイトクライム(憎悪犯罪)を扇動する活動家、マッキーという男の存在が浮かび上がった。ボッシュはこのマッキーを執念深く追い詰め、彼が隠し持っている真実を暴こうと試みる。同時に、被害者ベッキーの両親の家庭事情や、当時のロサンゼルスを覆っていた根深い人種問題の影が、捜査の行く手を阻む。
捜査が進むにつれ、この事件は単なる少女殺害の枠を越え、警察組織内部の腐敗や、過去の罪を隠蔽しようとする強大な権力との闘いへと変貌していく。ボッシュは、自らのキャリアのすべてを賭け、巧妙な罠を張り巡らせながら、ベッキーの魂を救うべく真犯人へと迫っていく。果たして、17年という歳月が過ぎ去った今、真実を明らかにすることは可能なのか。ボッシュとライダーのコンビが挑む、緊迫の犯罪捜査小説。
早期退職を経て私立探偵からロス市警へ復職したハリー・ボッシュは、新設された未解決事件特別班に配属され、かつての相棒キズミン・ライダーとコンビを再結成する。
命じられたのは、17年前(1988年)に起きた女子高生ベッキーの殺人事件の再捜査だった。最新のDNA鑑定や地道な聞き込みから当時の捜査の隠蔽や矛盾点が浮かび上がり、ボッシュたちは巧妙な罠を仕掛けながら真犯人へと迫っていく。
事件のカギを握るヘイトクライム活動家、マッキーを追い詰めるボッシュ。被害者ベッキーの両親と人種問題など、地道な捜査が事件を思わぬ方向へと引っ張っていきます。
ベッキー殺害事件を管轄した、デボンシャー署の地域図

読みどころ
この作品は、かつての宿敵や組織の壁が立ちはだかる中、諦めずに過去の傷痕と向き合うボッシュの職人芸的な捜査アプローチが魅力です。
派手なアクションではなく、丹念な証拠の積み重ねと心理戦によって、封印された真実が暴かれていく過程の緻密さは圧巻の一言。
また、コンビを組むキズ・ライダーとの揺るぎない信頼関係や、事件がもたらすほろ苦い結末など、人間ドラマの深みが存分に味わえる原点回帰の傑作です。

まとめ
本作は、ボッシュの警察官としての華やかな復活劇であると同時に、放置された被害者の声に耳を傾ける「終決者(クローザー)」たちの執念を描いた、シリーズの歴史的転換点とも言える重要作です。
組織のしがらみや過去の亡霊と闘いながらも、自身の正義を貫くボッシュの姿が深く心に残る、ミステリーファン必読の一冊です。

読みだしたら止められない一冊です!















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